今回はひさしぶりに改造でもしてみようと思う。というのも100円ショップのセリアでUSB フラワーファン(卓上扇風機)を見つけたときに、ふとこう思った
「もしかして中身のモーターをダイソーの字消しに移植すればUSB電源でも使えるのではないか?」
追記:モーターを検証してみました
次の記事:100円ショップのいろいろなモーター(改造200円ミニルーター検証)
関連記事:
電池いらずで身近なUSBから電源供給
こちらは、普通に動いていて問題なく使うことができた。実質的には200円ほどでUSB電源のミニルーターが手に入ったということだろうか。
ダイソーの電動字消しはペンタブの芯自作にも結構貢献しているツールなので個人的には結構得をした気分だ。なにせダイソーのミニルーターでも600円から800円ほどするもので、しかも乾電池が別途必要になる
しかしこちらはわりと身近なUSB電源から供給できるうえ、前回の字消しのように充電する手間はないので使いたいときにさっとつかえる。もっと言えばUSB電源ということはスマホ用の外部バッテリーをもっていれば屋外で使うことも可能と言うことだ。
関連:ダイソーで200円のUSB充電ACアダプター【SpuSpu.jp】
改造する
ではながながと話をするのもあれなので、さっそく本題の改造の話をやっていこう。なお元では200円ほどなのでほとんど痛手はないが、こちらははんだごてなどを利用していて危険なので、自分もやってみようと思うのであれば自己責任でおこなうこと
なお今回は100均縛り、というより自然とそうなってた
USBフラワーファンを分解
まずはセリアに売っていたUSB扇風機を分解してモーターとDCプラグ端子(メス)を取り出す。DCプラグはpspに使われているものと同じもののようで同梱されているUSB-DCプラグケーブルをつなぐことによって電源が供給できる。
分解にはプラスの精密ねじ用のドライバ一本あれば大丈夫なようだ。そちらも100円ショップで入手可能
ネジをはずしていく
さっそくスイッチとDCプラグ端子がみえたので取り出しておく。今回スイッチのほうは必要ないが、またなにかに使うかもしれないので一応とっておこう
なおモーターは少しケースにひっかかって取り出しづらかった、まあケースは必要ないのでをさいあく壊しても問題はないだろう
USBファンのモーターをルーター用に細工(部品交換)
まずは字消しのケースをはずして、ミニモーターをぬきだす
やりかたはモーターとケースの横のすきまにマイナスドライバをつっこみテコの原理でおしだしてやればはずれてくれる
どうやら同じ大きさのモーターだったのでとくに細工の必要もなくそのまま交換ができそうだ。とりあえずモーターについている先端のくぼみをはずす
なお接着剤でも使っているのかむちゃくちゃかたいのでペンチか何かをつかって頑張って外す
あとはそのままUSBファンのモーターに取り付ければ完了だ
といきたいのだが字消しのスイッチの構造上の問題で、モーターのマイナス側をモーターの金属のケースに短絡(ショート)させる必用がある。字消しのモーターの出っ張っていないほうにあわせればいいので上記のように並べてやると間違えないだろう
なおみかん魚はUSBファンで使われていたケーブルを再利用して半田付けをしておいた。なお本体にはちゃんとはんだはのるので上記のようにアルミテープを貼る必用はない
ケースの加工とDCプラグ端子とモーターを繋ぐ
まずはケースのそこあたりにDCプラグ端子用の穴をあける方法は小型のノコで切る、棒状のヤスリで削るニッパーで力任せに切り刻んでいく等いろいろ方法があるが、
さかなはハンダゴテの熱で溶かして穴をあけるという荒業をつかった。なおこちらは吸ったら体にわるい煙をがでる、こてさきが汚れるなどいろいろとデメリットだらけなので素人、玄人とか関係なくおすすめできない。なおケースとプラグは瞬間接着剤(ダイソーの使いきりタイプ)で固定した
そしてつぎにモーターとモーターとDCプラグ端子をつなぐ、だけなのだが意外とてこづってしまった。
理由はこちらの電池用の金具、ステンレス製なのかはんだがまったくのらない、傷つけたりいろいろ試行錯誤してみたが無理だった。なのでペンチで少し折り曲げて電子ワイヤーを挟み込むようにして接触させる形に妥協
素直に別の手段を使ったほうがいいかもしれないと思うかもしれないが、残念ながらこちらはスイッチとしても機能している大事なパーツだったりする
壊れたらモーター交換で再利用可能
後はモーターを決まったむきに挟み込めば完了だ。少しばかり苦労したが、この構造はモーターの取り外しが容易でモーターが壊れてしまったとしてもモーターを交換すればまた再利用できるというなんともエコな仕様になっている。もちろん狙ったわけではない。
あと試していないのでなんともいえないがもしかしたら、もともとの電動字消しようモーターもUSB電源で使える可能性がある。ミニモーターの定格はたいてい乾電池二個分の3Vであることが多いが、USBの5Vならまだ許容範囲で回転する可能性がある。
USBファンのモーターはUSB電源用?
と思ってためしてみたら普通に回った件、しかも回転数がUSBファンのモーターよりもはやいような。ということはUSBファンのモーターの適正電圧は5V前後で少し高めということになるのだろうか。
なお定格電圧よりも高い電気を流すと回転数が上がって速くなるが、そのぶんミニモーターへの負荷が大きくなるので熱量が大きくなり内部のコイルが焼ききれるリスクが高くなる。要は壊れやすくなるということ
また電圧をあげればあげるほど回転数があがるのかといえば、そうでもなく極端に電圧をあげすぎるとこんどは回らなくなる、厳密には回っているのだが回転したりしなかったりとものすごく不安定になる。なぜそうなるのかと聞かれても詳しくは知らないが
その他いろいろ
固定には網押さえゴムがおすすめ
みかん魚はこの字消しゴムをおもにペンタブの芯自作などで利用しているが、その芯に使うつまようじやその他ミニルーターの精密ドリルなど、電動字消しに細い棒状のもの字消しに固定するのいろいろ試してきたが、いまのところこれが一番よさげだったのでついでに紹介しておく
関連記事:【簡単】100均グッズでペンタブの芯を作ってみた【安価】
それは網押さえゴムという網戸使われる丸いゴムだ
こちらは真ん中にちょうど丸い穴があいているのでこのようにはめこむとしっかりと固定できる
グリスでモーターをメンテナンス
こちらは気休めだがモーターの調子が悪い、もしくは少しうるさすぎるというのなら潤滑用グリスを塗っておくと少しは改善されるかもしれない。なおダイソーで100円でスプレータイプが売られていたので紹介しておく
ということで今回はここまでにしておこう。
この今回はなかなかよさげな改造だと思えるので、個人的にはもう少し掘り下げてみてもいいかもしれない。例えば100均のモーターを検証してみるとか、もう少し改良を進めてみるとかまだいろいろできそうではある。まあなんにしても次回に持ちこしということで
次の記事:100円ショップのいろいろなモーター(改造200円ミニルーター検証)
それでは、またの機会に…

みかん魚

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