この前にコンデンサマイクの自作をしたときにECM(エレクトリックコンデンサーマイク)には電源が必要だといったが、あのときはカメラからのプラグインパワーから電源を供給できた だがパソコンやその他レコート機器にはプラグインパワーがついていない場合などもあるので、そういうときには電池を利用すればいい。
今回は電池から供給するための電池ボックスを作ったのでそれについてのお話をしようと思う。 仮に写真の電池ボックスは薄汚れているがこれはかなり前に作ったもののためである。そこらへんはご了承いただきたい それではレポートに入ろう
なんのへんてつもなくシンプル
中身はwm61aのデータシートをもとに設計した何の変哲もない電池ボックスだ。正直これしか言うことがないのだがそれだけでは寂しいので機能的な部分に触れていこう
009P型電池を使用
電池は009Pの角型を使用している。wm61aは2Vから10Vまでの電圧に対応して、この電池は9Vとおそらく手ごろに手に入る電池のなかでは一番の電圧を確保できる。 かりに写真からも分かるように電池はダイソーから入手した。たしか値段は105円ではなく210円だったと思う。
必要なのは抵抗とコンデンサ
回路はデータシートどおりに普通の回路を採用している。といっても必要なのは抵抗とコンデンサだけのようで抵抗は2,2キロオーム以下で繋げる予定の音響機器とのインピーダンス相談しながら決めればいいんじゃないだろうか。
取り外し可能でマイク交換ができる
マイクはモノラルプラグを使用して脱着できるようにして、ECMを自由に交換できるようにしている。wm61a以外に、電子部品屋で購入したものや100均に売っているマイクなどを使用したが特に問題なく動作して音を拾ってくれる。
バランス接続時の注意点
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オーディオインターフェイス用に作成
なんのためにこんなもの使ったかというと、それはオーディオインターフェースでECMを使えるようにするためでオーディオインターフェイスからはファンタム電源(大抵48V)が供給できるのだが、そんな電圧加えたらマイクが壊れるので専用の電源ボックスを自作に至ったわけだ。
HOTはGNDに短絡させる
注意するべきことは大抵オーディオインターフェースでの録音ともなるとバランス接続(平衡接続)で繋ぐ必要があることだ。マイク側の端子数は2つだがバランス接続は3箇所必要になる。
実は作っていたときにみかん魚はマイク側の接続箇所をオーディオインターフェース側でどこにつなげばいいか迷っていろいろ試していたが、 とりあえずCOLDをアウトプット、GNDはGNDでHOTもGND(短絡ショート)につなげて上手く動作させている(理由はよくわかっていないが)。
まとめ
通常用途?では問題なし
このマイクの使用用途は、音素材として音ネタ用のサンプリングや効果音を録音する目的で使っている。使い勝手はそれなりで音はきっちりと拾い、ノイズも少なく比較的高音質で録音できる。音量などは編集ソフトを使えば大きくできるのでマイクプリアンプを通さず使っている。
どちらかといえば使用目的は達成できているので不満がないというのが正直な感想だ。 通常よりははるかに安価で安くコンデンサマイクを使う方法であるが、大抵オーディオインターフェースがあるなら音質でも利便性の面でもファンタム電源から使える通常のコンデンサーマイクを使用するほうがいいかもしれない。
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今回は効果音作りにもたまに使うことがあるだろうと思いこのマイクボックスを紹介した。今後は効果音に関係するものの記事になるだろうと思われるので楽しみに待っていただけるとありがたい。
それでは今回はここまでにしておこう。それではまたの機会に…

みかん魚

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