今回はnintendo 3dsの画面をPCに出力できるように改造を施してみたので今回はそのレポートをやっていこうと思う。みかん魚的にはかなり苦労したので記事は前編と後編にわける。
まぁ中身は俗に「偽トロキャプチャー」と呼ばれるもので、方法もネットの丁寧な説明してくれているものを参考にとりたてて目新しいことはしていないが、今回の改造はわりと手こずったのでそのへんの対処を織り交ぜて話していくとしよう。
参考にさせて頂いたサイト(外部サイト)
なお、改造にはオプティマイズより
「カメレオンUSB SPA3キット + 3DS用フレキシブルケーブル」
を6880円で購入。
改造方法は3DS本体に追加の基盤をハンダ付けして追加するだけの単純なものだが、精密なハンダ作業が必要だったり、3DS本体の分解でやることが多かったりと結構めんどくさいので電子工作や改造初心者にはあまりお勧めはできない。
また3DS本体を分解するとニンテンドーのサポートや修理といったサービスを受けられなくなるので自己責任でおこなうこと。
それでは、レポートをはじめよう
使った道具
はんだごて
ハンダごてはダイソーのものを使っている。解説には10W~30Wのものがすすめているが、これは40Wとそれよりも一回り大きい。また今回のためにホームセンターで買った新しい小手先に交換した。
道具はちゃんとしたものを使ったほうがいいのだが、個人的には使い慣れたものあるいは使いやすいものをおすすめしておく。
ピンセット
これもよく使っている100均のピンセット。とくに今回はハンダが固まるまで部品を固定することが多いので、かなり役にたった
フラックス
フラックスはオプティマイズの解説にも書かれているがハンダを基盤に定着させるのに必要で、うまくハンダづけをするのには大切なものらしい。
大抵はハンダの中に含まれていることが多い。
テスター
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主に抵抗値をはかって正常に通電しているかを確認するのに使う。最近は何もかもが
リンクはデジタルのものだがこちらはアナログテスター。前からあるものを使っていたのだが、抵抗の値がころころと変わったりとその使っているテスターが壊れていたことに気づいたのつい最近だったり。
ルーペ
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精密な作業になるので、スタンドタイプの拡大鏡でみれば作業になりやすくなる。と思ったが直接顔を近づけたほうがやりやすかったのであくまでも確認用として使用。
仮に100均のルーペからスタンドを自作してみたがたぶん使わないだろう。
カメレオンUSB SPA3の組み立て
まずはオプティマイズから注文した「カメレオンUSB SPA3キット」を組み立てる。仮にキットよりも2000円多くだせば完成したものが入手できるのでこの工程は省略できる。極力リスクや手間を回避したい場合は完成品を購入するのも手だ。
チップコンデンサやチップ抵抗などの精密ハンダ
チップコンデンサやチップ抵抗などの米粒みたいな大きさの部品をハンダ付けする必要がある。精密ハンダはやったことないので難しいイメージがあったが、オプティマイズの丁寧な説明のおかげで思ったより楽にできた。
あとパーツの見分けがつきにくかったので説明しておくと
チップコンデンサは一番数の多いやつで0.1μFのチップコンデンサ。それよりも若干厚みのあるものが1μFで色が黒っぽいのがチップビーズなどと説明してくれているが、パーツは丁寧に小分けしてくれているので、公式の一覧表と小分けしてあるものを照合すればなんとなくわかる
チップ抵抗は非常に小さいが「222」など数字が書かれている。仮にこの3桁の数字から抵抗値が分かるが読み方に関してはググってみるといいだろう(他力本願)
裏面からハンダづけ
裏面はチップコンデンサなどの細かい作業になる。みかん魚は注文元の解説に書かれていた方法2で作業を進めた。はんだはキットについていた細いほうを使用する。
またもし完成させて上手く動作しなかったらはんだの接触不良を疑ってみて、横からみてハンダが基盤とくっついていなさそうなものにハンダを追加で流しこんでおくといいだろうか。
また固定されている片側のはんだを溶かしてピンセットで動かしてぐらつくようならちゃんとハンダが定着していない可能性がある。みかん魚の場合はそれで上手くいった。
仮に表面を先にやるとUSB端子で基盤を平らにしにくくなって作業がやりづらくなるので、裏面からをおすすめする。
画像上からチップコンデンサ、タルタルコンデンサ、USB端子、水晶発振子(クリスタル)となる
0.1μFのチップコンデンサが一個あまると思うが、表でその一個使う。
USB-Bコネクタは接触不良が多いらしいので念入りにやっておく
またタルタルコンデンサには極性があるので頭の丸みと縦線の印に気をつけながら取り付けるといいだろう。
キットを組み立てが終わったら、次にちゃんと動作するかPCに接続して確かめる。
PCでの手順はまず解説ページよりドライバをインストールして、サンプルプログラムを実行して正常に動くのかを確認する。
画面のように転送中のメッセージが出ていれば、とりあえずキットの完成となる。仮にプログラムを2回実行しているが、最初にUSBドライバは認識するがプログラム実行しても応答がなかったので、ハンダ付けをやり直したあとで本当に正常に動作しているのか念入りにチェックしているためである。
正直、せっかく組み上げたのに正常に動作してくれないとキットの費用と製作にかけた時間が全て無駄になったようななんともいえない喪失感に見舞われて精神上あまりよろしくないので、やはりリスクをとりたくないなら完成品で安心を買ってもいいじゃないかと素直に思う。
なおみかん魚の環境はwindows7 64bitでCyUSBデバイスドライバ 64bit 署名付で正常な動作を確認している。
とここまでが前半の内容となる。後半ではこのキットを3DS本体に取り付けていく作業になる。正直ハンダづけだけならキット製作よりも簡単なのだが、そのために3DSを分解するのが意外と面倒で結構苦戦して5回くらい3DS本体の分解と組み立てを繰り返したことを先に伝えておこう。
それでは、今回はまでにしておこう。それではまたの機会に…

みかん魚

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